記憶ペイント

３

そんなこんなで大学生活にも馴れ始めた６月の始め。

１年生の中でも少しの動きがあった。

高橋くんが２年生の先輩と付き合いだしたのだ。

でも

「あの２人、長くは続かないと思う。」

「私も。」

えっちゃんとはこんな目で見てた。

「てか、高橋くんとよく付き合えるよね。私無理。」

確かに。

高橋くんは見た目まぁいいけど、絶対「めんどくさい」とか言ってこまめに連絡しなさそう。

「でも、先輩も先輩で、私はちょっと苦手なんだよねー…。」

今まで先輩だったから言いづらかった部分だったんだけど、えっちゃんにならいいや、と思って流れで言ってしまった。

が、

「あ、私も！」

えっちゃんには共感してもらえた。