12月17日

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 そんなことを考えていた時にこの義妹ときたら、 「そんなことはいいから早く学校行かないと!」  どうみても異常事態だろ。  なんだよ、これ夢か?  それにしてはリアル過ぎないか?しかも羽衣が出てくるなんて。 「兄さん!」 「わぁったよ、かったりぃなぁ」  まぁ、夢なんてオチは無く、義妹に罵られ、ベッドから降りてハンガーに掛かっている制服に着替えようとしていると。 「バカ! 下着替えるなら言って下さい!」  ……出ていったか。  では、俺の名前は音野想一。ちなみにだ、妹(義)は【はねい】ではなく、【うい】と呼ぶから。  しかも何故か、制服着てたし。  羽衣は二年生に上がるその前で、病気によってダウンしちまった。  ドア越しに声がかけられた、それも大きな声で。 「兄さん、寝てるんじゃないでしょうね?」 「そんなに気になるなら、みにきてもいいんだぞー」 「バーカ! 死んじゃえ!」  死んでも性格変わってないな。って変わるわけないか。  酷い言われようだ。  女の子何だから、口ぐらい死ぬ前になおして欲しかったよ。
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