僕と私のコンタクト

2/12
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
あの日…出逢わなければ今の僕は… 携帯が光って、僕を呼んでいる。『よかったら私にボード教えてくれませんか?😃?』 サイトから送られたメール。始まりのメール…。僕は彼女のプロフィールを見ながら「どうせサイトだし…」と軽く返信をした。 『ありがとう(^人^)俺でいいならいつでも教えるよ😁👍』 返信すら期待しないメールを送るため送信ボタンを押す。1stコンタクト…。 『マジですか😆⁉何年か振りにやりはじめたんですけど…一緒行く人も居ないし、教えて欲しいしで、探してたんです😆』 予想外の喜びの返信…これから2人に起こる事をまだ知らない僕は疑いの瞳でメールを見ている。 彼女『M』がメールしたのは、いつもヒトリストで滑りに行っている事。スキー場に行くとグループやカップルで楽しそうにしていてちょっと悔しい事。今付き合ってる彼がボードをやっていて一緒に滑りたいし、上手くなりたい事。「まっそんなもんだよな…」やはり期待通りには事は運ばない。苦笑しながらも、いつもヒトリストってのは同じだし、女の子と一緒に滑るのも悪くないな…そう思うながら、黙々と返信メールを打ち込む。 『だよね😅ゲレンデ行くとやっぱ周りが楽しそうに見えるし、滑ってる時はまだしも、休む時にちょっと虚しいね😅いいよ😁んじゃ一緒滑りながらコツ教えるよ😉』 『M』のプロフィールの写真を見ながら、雪板にワックスを溶かしていた。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!