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「もぉー、そこラブラブしなぁい!!!少し黙って!!あっちの声が聞こえない!!」
急に横から声が入る。
携帯を耳に当て、ひよりが
僕らに向かって少し怒る。
「優太ぁー、お前のせいで怒られたじゃん。」
ぶつぶついいながら広斗は
僕から離れ、隣に座る。
「僕のせいじゃないし。」
僕は広斗に向かって睨む。
しかし広斗は僕の睨みを
笑って受け止める。
「お前が睨んでも怖くもなんともねーっつーの」
バァカ、うしし。と
アホ面で広斗は笑っている。
殴りたい衝動を抑えて
僕は広斗を無視し
ひよりを見た。
携帯を片手に誰かとしゃべっている
大体予測はつくけれど、
「3人ともOKだってー!!って事で行っちゃおー!!!…え?ばあちゃんの家は大丈夫かって…?大丈夫、だいじょーぶ!!!心配しないで!!ばあちゃん達も喜ぶし!!」
あははは、
ひよりは楽しそうに笑う。
相手は一緒に田舎から出てきた
ひよりの親友、由紀だろう。
多分由紀は和也と一緒にいる
「それじゃあ、またあとでねー」
パタン、ひよりは携帯を閉じて
胸ポケットを入れた
「夏休みまであと一週間!!!」
ひよりは僕らをみて
満足そうに笑った。
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