夏.計画part2

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「嫌だよ!!てかここは言い出しっぺだろー!」 僕は大声で反論する。 「じゃあやっぱり和也だよなー!!」 「はぁ?そこは広斗だろー?あ、広斗お前返せよー!!何?あおいでくれんの?」 広斗は和也を横目に見て 僕の下敷きを取った。 そして僕は精一杯、 広斗の方に腕を伸ばす 「誰がおめーなんかに扇ぐかっての!」 僕の手を避けながら 自身の下敷きと僕の下敷きを 合わせて扇ぐ。 「うわぁ、お前まじウザいわぁ…」 僕は思いっきりうざそうな 顔をしてやった。 「なんとでも言え」 あー、涼し そう言いながら広斗は 僕に見せつけるように 自分自身に扇いでいる 「……蝉の声よりお前らのやり取りのが暑苦しいわ」 和也の一言で教室が静かになる。 「正論すぎてツッコめないわぁー」 ガラッと教室のドアが開き、 ひより、由紀、夏希が入ってきた。 「うるせーぞひより!まぁラブラブだって証拠だな!」 そう言って広斗は僕を見る。 『キモッ』 広斗の台詞に和也と 僕の声がハモる。 「なんだよお前ら!!つめてーなぁ!和也は百歩譲って許してやるけど、優太ーそれはないんじゃね?愛しのダーリンに向かって」 バチンッ 下敷きで頭を叩かれ返された 「なっ…!!誰が誰のダーリンだ!」 僕は返された下敷きで 広斗の頭を叩こうとする。 それを避けられ僕は広斗を睨む。 .
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