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チャットルーム
――甘楽さんが入室されました。
《こんばんわぁ~》
【こんばんわ】
[ばんわー]
《今日吃驚しましたよ~。空から女の子が降ってきて…》
[え、その女性大丈夫だったんですか?]
《えぇ、無傷ですよ》
【…無傷?】
《全く、天女かと思っちゃいました♪》
[天女…まさか…]
《まぁ、何がいるか分かんない世の中ですからねぇ~》
【落ちてきた…て自殺志願者とかですかね?】
《いぇいえ~
空から落ちてきて私に謝ってくるぐらいですから。滑稽過ぎますよねぇ》
[謝られたんですか!?]
《ええ☆皆さんもこれからは空から落ちてくる人に気をつけて下さいね♪》
【普通に生きてたら巡り会わないですよね】
[ですね]
《あはは!
では私は急用ができたので
おちますっ☆》
パソコンから離れ
椅子の上でくるくると回る
――ああ、生きていたのか
彼女を見たとき
臨也は安心した半分
渦巻く感情があった
あれは確実に
“昔にも”感じた感覚だった
「全く…何が“知りません”だ」
“成長”していた
一段と綺麗になって
髪も伸びていた
「…生きてる何てねぇ」
――この俺の知らないこと
彼女と話すためには
彼女を調べる必要がある
「さぁて、どれぐらい楽しめる人間に成長したのかな?」
のびをして
キーボードに打ち出した
“月太刀朱里”と―――
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