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男にも女にも見られる俺の容姿は嶺からすれば美人らしいが、俺にとっちゃ厭味でしかない。
中性的って言えば聞こえはいいが、ようはオカマっぽいってことじゃない?まぁ別に気にしてないからいいけど。
話はずれたけど、親衛隊ね。
生徒会は親衛隊が嫌いだから、近くのようで遠い距離からBL観察できる。
美央さんの希望(命令)も叶えられ、俺たちの身も守れる。親衛隊の中でも抜け駆けは禁止されてるからな。
規約にそって行動しないと、制裁があるんですよ。ホント、面倒だけど。
まぁ今じゃ総隊長と総副隊長になった嶺と俺がそれを仕切ってるわけだが。
「母さんの本通りなら、そろそろ来るよね?」
「……だな。」
勉強した内容が頭に浮かぶ。王道とやらのこの学園。生徒会は美形揃い。その生徒会はランキングとやらで決められ、風紀委員との相性は最悪。
その風紀委員もランキングで決められてるわけだけど。そして王道たる王道は転校生。
嶺の言っているのはこれだろう。中途半端な時期にいかにも変装してますって格好であらわれ、生徒会やら風紀委員を虜にしていくと。
そしてそうなると忙しくなるのが俺達、親衛隊なわけで…。
それを考えただけでも憂鬱になる。マジでいかにもな変装なんて今時するのかよ。
と嶺と疑問を話し合っていた。まぁその疑問はすぐに解消されるんだけど。最悪な形でね。ビバ王道。
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