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老人は少女をその部屋に残し、ある一室へと向かう。
老人がドアを開けると、そこにはいくつもの画面が移るモニターがあり、それぞれの画面には隠しカメラを通して部屋の様子が写っている。
そして白衣を着た人達が世話しなく働いていた。
約20以上もの画面全てに先程の少女と同じ年頃の子供がいる。
どの部屋も真っ白で、ある一つの画面には、先程の少女が楽しそうにベッドでごろごろしている。
「たった今、B-001を収容してきた。他の子供に変化はあるかね?」
老人は近くで書類と戦っている青年にそう聞いた。
「いえ、今のところ変化はありません」
青年はそう答えると、老人はうんうんと頷き顎に手を当てる。
「この20人の子供達の中で、誰が私の研究を成功させてくれるのだろうか」
「そういえば、子供達はどこから連れて来たんですか?」
「孤児院からだ」
「孤児院から20人も……じゃあ、武器猫の数は足りますかね?」
「足りなくなる時……それは私の研究が成功する時だ」
老人は不気味な笑みを浮かべながらそう言った。
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