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ルイはアミルダと話す為になにか話題はないかと考え始める。
すると、ドアの向こう側から革靴のコツ、コツという足音が近付いてきた。
足音はドアの前で止まると、次にカチャカチャという鍵を差し込むような音が聞こえてきた。
そして、鍵が開かれドアが開くと、そこには先程の老人が立っていた。
「ちょっと失礼するよ」
老人はそう言って、白い布をルイの両目に巻き目隠しをした。
「?……なんで隠すの?」
「色々な事情があるのだよ。とりあえず、来て欲しい所があるから連れて行ってあげよう」
老人の温和なイメージのある優しい声が聞こえてくるのと同時に、足が宙に浮くような感覚がきた。
恐らく、抱き上げられているのだろう。
「アミルダ……B-001と何を話していた?」
「なにも……自己紹介をしただけです」
「そうか……くれぐれも余計なことは言わないでくれたまえ」
「分かっております」
老人とアミルダの会話のやりとりが終わると、いきなり振動が伝わってくる。
恐らく、老人がルイを抱き上げたまま歩き出したのだろう。
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