◆~親友~後編◆

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段々と…… 段々と弱まっていく風。 それと同時に砂や枯れ葉なども落ちていく。 そして、煉の周りを高速で回っていた何かがピタリと止まると風は止み、煉の姿が露わになる。 そこには…… 「《モード・護風剣(ゴフウケン)》」 煉の周りには5つの淡い緑色の刀。 全てが緑色一色で、どうやら物体ではなく風が凝縮されてできた刀のようだ。 それが煉の周りをふわふわと浮かんでいる。 「……あれが……卯化なのか?」 フィスタは驚いていた。 卯化と呼ぶには規模が小さく迫力が感じられないからだ。 卯化を発動しても全く恐怖も何も湧かない。 フィスタは拍子抜けしていた。 「ハ……ハハハ!! あれが卯化だと!? 刀が五本になって何が変わるんだ馬鹿め!! 撃て、撃ち殺せぇ!!」 銃口を煉に向けるセイバーナイト達。 煉は動こうとはしない。 マイクも笑みを浮かべたまま動かない。 そして、沢山もの発砲音と共に銃弾が発射される!
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