◆~親友~後編◆

74/93
前へ
/976ページ
次へ
煉はマイクに向かって歩きながら周りに漂う一本の刀を握る。 すると、マイクもこちらに向かって走り出した! 「コロス!!」 「沙助」 マイクが右手のヨーヨーを放とうとした瞬間、一本の刀がマイクの右手に向かって《風の刃》を放つ! 鎌鼬が機械化していた右腕に直撃し、ヨーヨーを放てない! すかさず、左手のヨーヨーも放とうとするが、もう一本の刀が同様に鎌鼬を放ちそれをさせない! そして、いつの間にかマイクの背後に移動していた二本の刀! 「沙助」 煉の合図と共に動き出し、二本の刀が後ろから、マイクの両足をすくい上げるようにし、マイクを仰向けに転ばせた! すかさず煉はマイクの腹部に乗り、持っていた刀をマイクの首に突きつける。 「見てるだけ? 沙助が戦ってるんだ。僕も一緒に戦うに決まってるでしょ?」 「…………な」 フィスタは絶句していた。 あのマイクが卯化を使っていないとはいえ、赤子のように手も足も出ないからだ。 あの刀は守るだけじゃなく、攻めにも転ずることができる。 煉と沙助のコンビネーションが一度攻めに回ればこうも強いのだ。 しかし、煉がこの能力にしたのはもう一つ理由がある。 「ク……ドケ!!」 マイクは機械化させた両肩のハッチを開き、3つずつの銃口、計6つの銃口を煉に向け発砲する!
/976ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3557人が本棚に入れています
本棚に追加