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煉はマイクに向かって歩きながら周りに漂う一本の刀を握る。
すると、マイクもこちらに向かって走り出した!
「コロス!!」
「沙助」
マイクが右手のヨーヨーを放とうとした瞬間、一本の刀がマイクの右手に向かって《風の刃》を放つ!
鎌鼬が機械化していた右腕に直撃し、ヨーヨーを放てない!
すかさず、左手のヨーヨーも放とうとするが、もう一本の刀が同様に鎌鼬を放ちそれをさせない!
そして、いつの間にかマイクの背後に移動していた二本の刀!
「沙助」
煉の合図と共に動き出し、二本の刀が後ろから、マイクの両足をすくい上げるようにし、マイクを仰向けに転ばせた!
すかさず煉はマイクの腹部に乗り、持っていた刀をマイクの首に突きつける。
「見てるだけ? 沙助が戦ってるんだ。僕も一緒に戦うに決まってるでしょ?」
「…………な」
フィスタは絶句していた。
あのマイクが卯化を使っていないとはいえ、赤子のように手も足も出ないからだ。
あの刀は守るだけじゃなく、攻めにも転ずることができる。
煉と沙助のコンビネーションが一度攻めに回ればこうも強いのだ。
しかし、煉がこの能力にしたのはもう一つ理由がある。
「ク……ドケ!!」
マイクは機械化させた両肩のハッチを開き、3つずつの銃口、計6つの銃口を煉に向け発砲する!
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