◆~親友~後編◆

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ゴッドナイトが居を構える教会。 煉はそっと教会の前に着地する。 すると、卯化が解除され煉の右手に鞘に納めされた刀が現れた。 「ハァ……ハァ……」 「大丈夫か? 煉」 「……うん、なんとか」 膝を着き刀を杖代わりに体を支える煉。 イアスと戦った時の疲労はまだ癒えていないにも関わらず、ベースシグレータへと向かったのだ。 フィスタの意図が知りたいが為に。 「早く泰陽を……」 煉がそう呟きルイより先にまず泰陽を担ごうとした時だ。 教会の扉が開かれ、里奈が出てきたのだ。 「れ、煉!!」 里奈はすぐに煉に駆けつけると、すぐ側にいた重傷の泰陽を見つけ驚く。 「ちょ、泰陽!? あ、あんた何が……」 「里奈、早く治療を……」 「え!? あ、うん、分かった!」 あたふたしていた里奈に優先すべきことを伝える煉。 里奈はすぐに頷くと泰陽を抱えて、教会の中へと急ぐ。 煉はルイを抱えて教会の中へ入って行った。
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