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「誰が? 我と信者達と、煉君、里奈君、姫君がいるな」
「お兄ちゃん!!」
ルイは何かのスイッチが入ったかのように突然走り出し部屋を飛び出す。
すると、礼拝堂の一番前の長い椅子に里奈と姫が座り、その対面に煉が立ち話し合っていた。
煉がルイに気づくと、笑顔を向けてきた。
「もう大丈夫?」
「う、うん……もう……大丈夫」
いざ本人を目の前にすると、どう話せばいいか分からなくなったルイ。
すると、ヒメがちょっと控えめに話しかけてきた。
「あなたはダークナイトの副リーダーなんですよね? どうしてここに?」
どうやら警戒されているようだ。
確かにルイはダークナイトにおいて重要なポジションにいたが、今は違う。
「ダークナイトを……裏切ったの……弟さんと……一緒に」
「だから泰陽と一緒にいたんだ」
納得する里奈。
しかし、ヒメはまたもや疑問が浮かんだらしい
「ダークナイトを裏切ったのはどうして?」
「それは我も気になるな」
いつの間にかルイの背後にはセインがいた。
そしてみんながルイの言葉を待つ。
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