3557人が本棚に入れています
本棚に追加
そして、最後のページ。
母親からの英文が書かれたページだ。
「僕、英語悪くはないけど得意でもないからなぁ」
そう困惑しながらも英語を訳そうと必死だ。
すると、ヒメがぽつぽつと呟き始める。
「兄弟仲良く……私はあなたを……あなた達かな……あなた達を愛してます……レンとルイ」
「…………」
「…………」
黙る煉と里奈。
セインと、訳した本人であるヒメも唖然としている。
武器猫達も口をポカンと開けていた。
里奈は煉を指差し、その指をルイに向ける。
「え……兄妹……?」
「君が……?」
「そう!……私が……妹!」
「アーーーーンビリィィィィィバボーーーーン!!!!????」
奇声を上げるセイン。
うるさいことこの上ない。
そして、ルイは突然煉に抱きついた。
「お兄ちゃん!」
しかし、未だに信じられないという表情をしている煉。
「僕が……君の?」
「そう! ずっとずっと願ってた家族!」
いつの間にか瞳の色が虹色に変わっていたルイは笑顔でそう言う。
最初のコメントを投稿しよう!