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それからの3日間。
泰陽の復活を待ちつつ煉達は教会で過ごしていた。
外ではセイバーナイトがうろついていた為、買い物などは信者に任せなるべく外出を控えた。
ルイは四六時中煉の手を握っており、よっぽどのことがない限り離そうとはしない。
「ご飯食べずらいんだけどな」
「嫌だ……離さない」
とまぁ、こんな感じである。
ルイ曰わく、離れていた分離れたくないらしい。
そして、里奈やヒメを交え礼拝堂で談笑していた時だ。
教会の扉が開かれセインが入ってきた。
「あ、おかえりなさい、セイ……」
そう言いかけて驚く煉。
里奈とヒメもセインを見て呆然としている。
いや、正確にはセインの後ろから出てきた人物を見てだ。
「ち、ちぃーっす」
恥ずかしそうにそう挨拶をする愛想のいい少年。
空井 泰陽だ。
「泰陽!!」
煉達はすぐさま泰陽に駆け寄った。
「あ、あんたあたしがどれだけ心配してたか分かってんの!?」
「わ、わりぃ里奈ちゃん。ってあたし?」
「違う! 間違えたの! あたし達ね! 達!」
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