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仲間と笑って過ごした思い出の地。
弱い自分にも仲間は優しく接してくれた。
いつかは勝てる、それをよく言われた物である。
「みんな……無理かもしれないよ」
レンの涙腺は、すでに崩壊仕掛けている。
「レン……」
ここは1人にした方がいいかもしれない。
優奈はゆっくりと外に出た。
だが、1人置いていくわけにもいかない。
とりあえずドアに寄りかかる。
辛い時は泣いてもいいってことを、レンはわかっていない。
優奈の気持ちに気づかず、歯を噛み締め、床を何回も叩く。
しかし、まだ期限はきていない。
あきらめるわけにはいかなかった。
もう一度立ち上がり、仲間を探すために奮闘するべきだろう。
だが、レンの心は折れかかっている。
それを支えてくれる仲間はもういないのだ。
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