第1楽章

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「……う」 何とか目を開けるとそこに見えたのはさらさらしているものだった 「ああ…砂か」 しばしの沈黙、そして衝撃が全身をかけぬけた 「砂だと!?」 フィルはとび起きて辺りを見回すと、見たことのない木や植物、動物、砂浜や海までもある 「ここは…地上か?!」 女神セディアの加護を無くし海の水位は上がり地上の世界は死滅したという ところがどうなんだろうあんな人工の自然や空に比べてなんて綺麗なんだろうか 「…セディアは!?」 スラルと呼ばれた乗り物は衝撃のせいか壊れていたが無視し、近くを捜し始めた 「いた!」 フィルはセディアに駆け寄り呼吸をしているか確かめた 「大丈夫だな…」 ホッと息をつき、セディアを背中におぶるとヴィアが頭に乗ってきた 「ところでどこに行けばいいんだ?」 ・ ・ ・
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