第1楽章

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二人は長い回廊を走っていたが、急にフィルが止まった [どうしたの?] セディアは少し不安な顔をしながらフィルの手のひらに書いた 「スマン。寄る所があった、ちょっといいか?」 フィルはセディアの手のひらに書いた [いいよ] 「サンキュ」 少しだけ口の端を上げて微笑み、彼はセディアの手を引いて防壁を直す道具を探しに倉庫に走って行った ・ ・ ・ 「何だコレ…?」 倉庫についた二人は荒い呼吸をしながら謎の乗り物を見た [これに用事があるの?] フィルの手のひらに書いてセディアは尋ねた 「違ぇよ」 そう返事を書き、目的のものを探すフィル 「ねーなぁ…」 いろんな所をあさりながらフィルはため息をついた セディアは気になる謎の乗り物を触っていた ガコンッ! 「!?」 「セディア!?」 乗り物は防壁みたいなものを出してセディアを閉じ込めた 「大丈夫か!」 フィルは叫ぶがセディアには何を言っているのか解らないのでただ防壁をドンドンと叩いていた 「開かないのか!?」 防壁を二人が叩いていると、音に気が付いたのか最悪のタイミングで巡回していた兵士が来てしまった 「誰か!倉庫に侵入者だ!」 一人の兵士が大きな声を出すとさながら砂糖に群がるアリのように倉庫に集まった
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