第1楽章

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「やべぇな…」 そんな時、ヴィアが何かをくわえてきた 「鍵?」 それから乗り物の防壁の近くにあるスイッチを嘴でつついた フィルが恐る恐るスイッチを押すと防壁が開いた 「セディア!大丈夫か!?」 セディアにはフィルの言っている事が解らなかったが、彼のとても心配そうな顔をしていたのでその手のひらに書いた [大丈夫だよ] そう書くとホッとしたような顔を彼はしていた 「さてと…逃げるか!」 フィルはセディアの乗っている謎の乗り物の運転席に乗り、鍵を入れた そしてヴィアはセディアの肩にちょこんと乗った ―イチかバチか… 「スラルが起動するぞ!水が流れ込む!全員直ちに退避!」 「なんだコレ!?」 スラルと呼ばれた乗り物は防壁で包むと部屋に水が流れ込み、瞬く間に溜まっていった 「な…なな…!」 スラルは天井に向くと天井が開いた エンジンが起動するような音がして、とてもじゃない速さで倉庫から出た 「うぁああああ…!」 「~~~っ!」 ・ ・ ・
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