序章 「異変」

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"それ"は暗い中でうごめいている。 全く光の指さないその場所で、誰にも知られずに長い時間そうしてきた。 何の変化もないその世界で、"それ"はうごめくことを止めない。 そうすることで、この暗く閉ざされた世界を打ち破るかのように…。 "それ"は今までと同じように、明日もうごめくのだろう。 …誰も知らない世界で、誰にも知られずに、しかし確かな目的を内に秘めて…。
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