サネカズラ

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「多分ね恋だよ、恋!! ねぇそうでしょ?」 「郁人は五月蝿い!!」 しゅんとした河合は 厨房に下がっていった 「河合、可哀想じゃん 恋人でしょ?」 笑って言ってみる 「いいの、いいの 今日はお前のこと聞きたいし」 あぁもう 言わなきゃいけないの? …つうか、何もないし 「ないから!! 何も俺言うことな -カラン 『郁人お酒ー …ってごめんなさい 俺なんかやっちゃった?』 シーンと静まり返った空気の中 謝る男 「ううん、大丈夫だよ太輔 ほら座って」 タイスケって言うんだ… なんて驚き過ぎて 冷静になってしまった 河合が奥の部屋へと 連れて行った男は 紛れもないあの男で こんなに近い距離でいるなんて 胸がドキドキとうるさく鳴る 「…北山?」 なぁ五関 何もないなんて、嘘かも .
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