キショウブ

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五関君はお客さんと 話してるらしいし とっつーは忙しいみたいだし まぁ郁人が話聞いてくれるから いいんだけど 『…で、それってさ』 「買えって事だな、完璧に」 『だよなぁー』 結婚とか まだそういうのでは ないんだろうけどさ そう付け加えた郁人 結婚なんてありえない そう思った まだ一度も考えた事もないから そして何より これから先もずっと あの子と居続けるのはきつい -*- 「…け、太輔!!」 『んぅ?』 話をしてたと思えば 肩を叩かれていた 「もう時間だしさ、帰れよ」 時計を見れば 閉店してから30分は経っていた 立ち上がろうとしても お酒のせいでたてない あんな弱い酒でも あれだけ飲むと こうなるか… 少し反省していると 「弟に来てもらえば?」 裕太に? 確かに家は近いけど 何時も来てくれないし それにたしか宮田とか言う奴が 今日は来るとか言ってたから 絶対来てくんないよな… .
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