ディモルフォセカ

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「何?太輔まできょんの見方?」 『までって…』 何時もよりも少しだけ 渉の酔いが回っているように 見えるのは きょんがいることで 安心しているからだろうか 「太輔君を責めないの」 あやすような優しい言い方 -~♪ 「はい、もしもし?」 ごめんと小さく言ってから 席を立った 「…最近仕事忙しいんだって」 他人事の様に言う癖に 顔は寂しげに見える 「ねぇ渉」 携帯を持ちながら 戻ってきた 「一人連れてきても大丈夫?」 俺の顔を見てから 渉は頷いた .
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