第零話 純朴に…

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夏。 そう夏。 爽やかな太陽が意気揚々と輝く夏。 続々とやってくる小麦色の肌を露出した男子女子生徒諸君。 「久しぶりだね~」 「お前めっちゃ焼けたじゃん!!」 「まあな。俺合宿で富士山登ってきたもん」 そんな感じでまぶしいくらい輝く生徒諸君が続々と校門を通り抜けていく。 ここで…まあ当たり前と言ってはなんだが… 新学期になるとなんかいつも見るよね… 「いやちょっと海で焼きすぎたんだよね…」 と言い訳しつつ露骨に日サロ。 「マイチャリ壊れたから兄のチャリ乗ってきた」 と言ってはオートバイ。 「俺実は惑星ベゼータからやって来たサイヤ人なんだよ」 と言って誇り高く金髪で登校。 「セルじゃないフリーザだ!!」 どっちでもよくないわ!! 根本的にコスプレ間違ってんだよ家からやり直してこい。 これらの違反生徒を取り締まるため、ついに生徒の頂点に立つ生徒会長が立ち上がった。 ハチマキに『ハヒルは俺の嫁』と涼宮ハヒルの欲情のファンであることを赤裸々にするかのようにバンブーブレイドを握ってハヒルのコスプレをしてサングラスを黒々と輝かせた生徒会長はまるでスケバン刑事それ以外の何者でももはやなくなっていた。(←息継ぎなしで挑戦だ)
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