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「で、王女は何て言ったんじゃ?」
ディアナはつまらなそうにそう聞いてきた。多分、ロゼがどんな依頼をしてきたかほぼ予想しているんだろう。
「今回の魔獣討伐に参加するのが依頼だ。まぁ大方予想通りだったな」
「最近あの小娘はこの手の依頼ばかりワシらに頼んでくるのう」
「小娘って……」
お前みたいなちっちゃいお子様が人を小娘って言うなよ。
「そう文句たれるな。だいたい俺達の生活資金はその小娘から稼いでいるんだ。しかも魔獣が相手なんて、この前の迷子を探すより楽勝だろ?」
「まぁの。魔獣の方はわかりやすくていいわい」
片手で指をバキバキっと鳴らしながら、ディアナは見た目からは想像出来ないほどの、まるで獲物を目の前にした肉食獣のような目をして笑った。この笑顔は子供どころか大人も逃げ出すな。俺ですら怖いし。
「それにしても!」
ビシッと、ディアナは俺の顔を指差した。
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