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そして、翌朝になってアムさん以外の村人は、村を見渡せる高丘にいる。
「てゆうかアムさん一人ってな」
完全に死ぬなアムさん。アルは心配そうにアムさんを見ていた。
「……私、心配」
「そりゃあ父親だからな。てゆうか生きてるかどうかなんて心配しても結果が惨敗ってことは確定だな」
アルは俺の服の裾を引っ張る。
「なんだよ?」
「……助けて。お父さんの頼みじゃなくて……私の頼み……今度は……交渉……参加……いいよね?」
アルの瞳は、真っ直ぐに俺を捕らえていた。
「面白い……だが条件がある」
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