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その頃、集落ではアムさんと盗賊が闘っていた。闘っていたと言っても、アムさんが一方的にやられているだけだ。
そして、アムさんへのトドメをさされる瞬間。
「へっへっ残す言葉はねぇか?」
「そうだな……それはもう少し先に考えさせて貰うよ。私はまだ……死ねぬからな」
「そうかよ!」
盗賊の一人が斧を振り下ろす。魔法の使えないアムさんには、物理的にも一方的に適わないみたいだな。
そして斧は振り下ろされた。
「はははっ! ……ってはぁぁ!?」
斧で頭を直撃した筈なのに、アムさんは無傷で斧が粉々に砕け散っていた。
「よぅ、あんたらが盗賊達か? 俺は……そうだな、勇者って呼ばれてやるよ」
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