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「うおおぉ!!」
俺は自分の剣を思いっ切り振り下ろす。盗賊は盾で防御に入る。だが、そんなものは関係ない。俺は左手だけで剣を持ち、まずは右手で盾に触れた。
その時、わずかだが赤い光が輝く。そしてまた剣を握り直す。この間わずか一秒。
「バカな!?」
剣は見事に盾を切り裂いた。まるで、盾は粘土のように裂ける。
そして俺の剣は盗賊のリーダーに届いて血をぶちまけた。
「……な、ぜだ…………」
ドサッと言う音と共に、盗賊のリーダーは倒れる。
「俺の右手は、無生物の原子の結び付きの力を弱める魔法の力がある。故に、赤く輝いた右手に触られた無生物は脆くなる。触れ続けたり、威力を上げれば砕け散る」
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