親が恋しくて何が悪い!?

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アルは非力ながらも俺のことをギュッと抱き締めて離そうとしない。 「よし! このまま旅を続けよう!」 レンはアルを装備した。防御が上がった。素速さが下がった。 「そのまま行かせるかぁ!!」 野生のおっさんが飛び出してきた。 「元気だな。アムさん」 アムさんは息を切らして膝に手を付けて呼吸を整えている。 まあ、一人娘が連れて行かれそうだったんだし無理もないか。 「レン君! アルの頼みを聞いてくれないか?」 アムさんや周りの集落の人々が次々と俺に向かって土下座をした。 「なんですか?」
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