親が恋しくて何が悪い!?

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「アルの頼み? ってお前が俺にまだ頼みたいことがあるのか?」 アルはコクリと頷いた。 基本的にアルは可愛いから大概のことは断れないんだよな。 正直に言えば可愛い娘の頼みに弱いタイプだから頼みがあると知った時には内心ではドキッとしていた。 勿論、今のアルを見てもドキってしてしまったしな。 「ねぇ、レンの子供…………この集落で…………産ませて」 この言葉の意味を理解するのに時間はいらなかった。 つまり、俺にずっとこの集落に居て欲しいとアルは思っている。 そして俺はアルに好かれてしまったみたいだ。 「そんなに俺が好きか?」
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