親が恋しくて何が悪い!?

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スナブリュから立ち去り数時間が過ぎる頃だった。 アルさ未だに落ち込んでいる。 「帰るか?」 「レンが……スナブリュに住むなら」 そんなに俺のことが好きなのかよ。 「だから無理だって! とりあえず決心するんだな」 「うん……レンといたいもん」 何この娘の以上な可愛さ。 俺はギュッとアルを抱き締めた。 「お前の傍らには俺がいるんだから絶対にそんな顔すんなよな」 アムさんなら大丈夫だし心配いらない。 淋しいなら俺がお前の傍らにいてやる。 だからそんな表情してんじゃねえよ。 「ありがと」 アルは小さな声でそれだけ言って俺の胸からそっと離れた。 けど俺の手は強く握って決して離そうとはしなかった。
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