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ガツガツと豪快に食い漁る音。
勿論、その音の発生源は俺の暴食だ。
「よく食べるな」
アムさんは、目をビー玉のように丸くして驚いている。
「おかわり!」
「…………」
「お~い! 聞こえてるか?」
アルもびっくりしていて全く動かない。
「……あ、……はい」
数秒後、なんとか動いたアルは、少しだけ慌てておかわりを出す。
しばらくして俺の食事が終わると、アムさんが俺の前に座る。
「レン君、少し私の話を聞いてくれるかい?」
「まあ、食事の恩があるしな」
「そうかありがとう。実はこの集落はデスロと言う盗賊達に狙われていてね。助けて欲しいのだよ」
盗賊か……多分だけど昨夜に見かけた奴らだよな?
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