俺が勇者で何が悪い!?

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さあ、どうすんだ? 娘と集落、どっちを選ぶ?アムさん。 「……私は…………」 アムさんは眉間にシワを寄せて難しい顔をしていた。娘も集落もアムさんにとっては大事なのだろう。俺がアムさんの表情を楽しんでいるとアルが声を出す。 「……奴隷……なる!」 「アル!!」 アムさんは大きな声を出す。その表情からは驚きの色を隠しきれていない。 「俺はアルに訊いていない。あくまでアムさんに訊いているんだ。取引道具は黙ってろ!」 俺はアルに怒鳴る。自分から身を売ることが俺を苛立たせたのかもしれない。 アル……お前にも教えてやるよ。売られる側の気持ちをな。 「レン君、決心したよ」 さあ、言えよアムさん。アルを売るってな。
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