古い日記

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良く言って大人しく真面目な子、悪く言って影の薄い子だった。 そんな影の薄い子は今、必死にノートと教科書を交互に見ながら勉強していた。  誰も居ない教室で何故、一人勉強している理由。 それは彼から右斜め前にある大きな黒板に白いチョークで書かれている。 『カンナ大戦始~終決までのレポート点 35点以下の者は居残りでレポート修正。終了後、マーキュリー教員まで提出』 彼は35点以下を見事に採り、居残りでレポートを修正していたのだ。
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