落ちこぼれと紅い焔

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「今日はここまでだ。もう少し鍛練するならしていってもいいが。というか、残れ」 「はあ…。あの、どうかしたんですか」 「いや、ちょっとした野暮用だよ」 「そうですか…」 彼の手が伸びて、私の髪をくしゃくしゃと撫でる。 教官はよく私の髪で遊ぶ。 止めても懲りずにしてくるのでもうあきらめていた。 どこか楽しんでるようでもあり、少し困っている。
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