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「お前は試験のことだけ考えてろ。次の試験の一週間前に完成してるか確認するから覚悟しとくんだな」
ただでさえ乱れてしまった髪をもっと乱され、直していると、彼は学園の方に歩きはじめていた。
「また頼んでもいいですか」
「暇があればな」
手をヒラヒラと振って、教官はそれに応えてくれた。
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一人残された私は精神を集中させていた。
しかし、かざした掌からは球体らしきものが形創ろうとして、途中で霧散してしまった。
「はあ…。何がいけないんだろ…」
もう一度形成しようとしたけど、頭の中では違うことを考えていた。
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