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叫び声と同時に荷物が奪われ、ひょいっと担ぎ上げられる。
「な…!!下ろせよ!!」
「俺ね、あき。ずっと我慢してたんだ。あきのこと大切にしてあげたかったし、俺のこと嫌いになって欲しくなかったし。」
「ん?……あっ…」
あの時…の。
『お前に怖い思いさせたくないんだ!!!』
言葉。
必死こいて言うもんだからびっくりしちゃって忘れてた。
「あき…俺のこと好き?」
「…わかんない」
キュウって抱きしめられてこそばゆさに身をよじれば、擦り寄るように首に顔を押し当ててくる。
「あき…愛してるよ…だから
嫌いにならないで…」
泣き出しそうな声で呟かれた言葉に、違和感を感じた。
いつものお気楽な声と違う。
「サイ…?どうしたんだよ」
「ごめんね、あき」
ぷつり。
首に何かの刺さる音がした。
~fin.
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