恋の針

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恋の針

生まれてしまった恋心。 恋なんて二度としないと 決めていた私が貴方に恋をした。 その気持ちを言葉にするのが 恥ずかしくて恥ずかしくて、 時の針がせわしく動いているのを ただ見ていた。 この気持ちを伝えるのが 怖くて怖くて、 貴方を見ているだけだった日々。 時が止まればいいと 何度も思った。 そのたびに消えることのない この気持ちを捨てたいと 思うんだ。 気付いて。という気持ちと、 気付かないで。という気持ち。 矛盾しながら時計の針と一緒に 未来へ歩いていく。 叶わない恋なんてしない、と 決めたあの頃が懐かしい。
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