君と俺

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君と俺

壊れそうな程弱くなっていた。 世界から消えてしまいそうで、 涙ではなく記憶に 深く埋もれていまいそうで、 それほど 君は君でなくなっていた。 俺は君をきつく、 優しく抱きしめる。 俺がいる。ずっと一緒にいる。 そう囁けば君の瞳に映る世界に 俺が映るかな。 辺りを見てくれ。 目の前にいる俺を見てくれ。 壊れそうな笑顔を消して、 呆れるくらいの愛を 君に捧げたい。
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