プロローグ

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洞窟の中に2人… 「何てことを…」フードをかぶった男かが言う。 「僕は…」少年は呟く。 雨音だけが響く… 「重罪だぞ…」力のこもった声で言う。声は洞窟内で虚しく響く… 「違う僕じゃない」絞りだすように呟く。 遠くの森に火の光が見える。 「災厄の子生かすべきではなかった…」男は力無く言う。 「違う…僕は何も…」声が小さく吸い取られていくように少年の声は消えた。
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