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村の入り口には自警団の若者が集まっていた。
森から担架で運ばれる武装した自警団の1人が運ばれてくる。
奈義が運ばれた人間を見て呟く「間違いない。」
奈智と目が合う、強い視線だ。
槍の頭を下に向け目をつぶる。
ゆっくり目をあけ腕をあげ指示をだす。
とても強い口調だ。
「村を囲む形で警備しろ!緊急時代だ!奈智と2人で行く。」
歩いて行こうとする奈義に立ちはだかるいかにも武人で顔に傷跡がある者が言う。
「魔物かもしれんぞ。」
奈義の力のある声が響く。「だったら尚更2人で行く。」
肩を押し堂々と森に向かう。
奈智は半分呆れつつ少し間をあけついて行く。
去りぎわに「大丈夫さ、父さん。」
強い視線を感じつつ無言の了承を得た。
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