1章

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『泣かんでよ、馬鹿』 愛しい。 これからはすばるのいない日常に戻るんだ。 たった四つの季節を過ごしただけの 短い期間かもしらん。 けど‥ ずっとしあわせやった しあわせすぎて なんやもう もう 終わりなんや? 辛いよ、 辛くて胸がはち切れそう。 こんなに 痛いなんて もう 恋とか せんでええ。 一生分の恋 捧げられたから。 『愛してんで‥』 もう その言葉があれば大丈夫。 そう強がって 酒を浴びて 友人に弱音を吐いたりして 自分を押さえた。
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