友達

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友達

夫が亡くなったあの事故から一ヶ月が経ちました…あの時受けた心の傷は今だに癒えません…何故夫が死ななければならなかったのでしょうか?何故…私ではなく夫が…何故…私だけが生き残ったのでしょうか?私が死ねばよかったのに…私が…っ!その時りんの私を呼ぶ声が聞こえてきました。りん「お母さん…?」私は、ハッとして慌ててりんに聞き返しました。早紀「なっ何!?」りん「私ね…元気になったら学校行きたいんだ…」早紀「え…?」りん「学校行って…友達一人でもいいから作りたい…それが今の私の一番の夢…」りんは、そう言いました。普通なら当たり前のことにとっても生まれた時から病弱なりんにとってそれは、大きな夢だったのです。
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