『迫り来る恐怖』1

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その日は 突然にやってきた。 『北枕が良くない』 と聞いて 南に頭を向けて 寝ることにした。 夜中、 何かを感じて 目が覚めた。 夜中に起きる時の 理由は トイレか 地震前か 特殊な現象に 睡眠を妨げられた時― 体を動かす前に、 部屋の空気が 下がっているような 異様さを感じた。 誰かが 居る。 直ぐに目を閉じた。相手は 気付かれたと悟ったのか、 布団の周りを 伺うようにうろつくと、 すっと居なくなってしまった。 と同時に 息苦しかった空気が 軽くなった。 ´
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