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――カララン。
店のドアの鈴が鳴る。はぁいと店の奥から返事がし、彼女が顔を覗かせた。
「リンちゃん、久しぶり!」
そう言うが早いか、ミクはリンにギュッと抱きついていた。
緑の長い髪をふたつに結んだ美少女。年は10代後半といったところ。身長はレンよりも高い。
「リンちゃんかわいー」
べたべたべた。
リンはミクに触られている。いつものこととはいえ、ミクは情熱的だ。リンはくすぐったいよと笑っている。
「久しぶり」
ようやく落ち着いた頃に声をかけるとやっと彼女はレンを見て笑った。
「レンおっきくなったねー前はリンちゃんと同じくらいだったのに、リンちゃんより少し大きくなってる!」
実は気にしていることをさらりとミクは言う。悪気はないのだが少しショックである。
「成長期だからすぐにリンより大きくなるよ。ミク姉もすぐ抜くから」
「えーせっかくかわいいのに大きくなったらダメだよ」
「同じくらいがいいよー」
ふたりして何を言うかと思えば。
思わずレンはため息をついた。
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