第2話 夏の娘

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「何がいる?」 「いつもので」 やっとここに来た目的の話になった。 「んじゃお代はいつも通りね」 レンは頷き用意していたお金を手渡す。確かにとミクはお金を確認するとにこりと微笑んだ。 「新しいのあるけどいる?いるならサービスで入れとくよ?」 「どんなの?」 「薬というよりは食べ物に近いんだけど、栄養状態を改善させる薬かな。使い過ぎると太るけど」 詳細をさらさらと紙に書いていく。 「じゃあそれもらうよ。使ってよかったらまた買いに寄るね」 レンの言葉にミクはありがとうと答えた。 「お金ちゃんともらってるの?お金もらうの嫌いかもしれないけど、最低限はもらいなよ?リンちゃんたちも生活あるんだから。贅沢してるわけじゃないんだから気にしないの」 大丈夫だよとレンは答える。ミクはいつも同じことを心配して言ってくれる。大丈夫ならいいんだとミクは笑い、今日は泊まっていきなよと自分の家へと招き入れた。
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