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「―――いつもありがとうございます」
夕日でオレンジ色に染まる小さな部屋。
古びてはいるかきちんときれいに整頓されていて、家主が几帳面であるということを思わせる。
年は30半ばといったところだろうか。痩せて骨の目立つ女がレンに頭をさげた。
レンはいいえと笑みをかえした。レンはまだ若い。幼いと言っても差し支えないかもしれない。
年は10半ばほど。孤児だったため正確な年齢はわからなかった。
「…難しいとは思いますが、栄養とってくださいね。睡眠もしっかりと」
はいと彼女がうなずくのを見て、レンは部屋を後にした。
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