01:始まりを告げる流星

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「待て、竜也。」 「何で止めるんだよ、姉さん。こいつ……」 「私も、先ほどのこいつの物言いには酷く頭にきている。」 "私も" ここにいる護を除いた四人は 既にキレる一歩手前だった。 生徒会長が不敵な笑みを浮かべる。 「此度、生徒会特例としてこの場にいる私"達"で」 会長は続ける。 「このクソ野郎に罰を与えてやろうではないか。」 それを聞いた全員 正確には、護と赤髪の男を除いた4人が口元を吊り上げ不気味に笑った。 「誰が引っ込んでろですって?」 と奏。 「ただ済むと思うなって言ったよな?」 陣。 「最近、ストレスが溜まってて………」 竜也。 「では、私からも一言。次、同じこと繰り返してみろ?二度と人前歩けなくしてやるからな。しっかりと覚えとくといい。」 最後に生徒会長が言い終わると 男は足を縺れさせながらもすぐさまその場から去っていった。 「ふぅ、大したことない男だ………とそんなことよりも、久々だな護。」 今まで全く動けなかった護の前に会長が歩み寄る。
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