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「待て、竜也。」
「何で止めるんだよ、姉さん。こいつ……」
「私も、先ほどのこいつの物言いには酷く頭にきている。」
"私も"
ここにいる護を除いた四人は
既にキレる一歩手前だった。
生徒会長が不敵な笑みを浮かべる。
「此度、生徒会特例としてこの場にいる私"達"で」
会長は続ける。
「このクソ野郎に罰を与えてやろうではないか。」
それを聞いた全員
正確には、護と赤髪の男を除いた4人が口元を吊り上げ不気味に笑った。
「誰が引っ込んでろですって?」
と奏。
「ただ済むと思うなって言ったよな?」
陣。
「最近、ストレスが溜まってて………」
竜也。
「では、私からも一言。次、同じこと繰り返してみろ?二度と人前歩けなくしてやるからな。しっかりと覚えとくといい。」
最後に生徒会長が言い終わると
男は足を縺れさせながらもすぐさまその場から去っていった。
「ふぅ、大したことない男だ………とそんなことよりも、久々だな護。」
今まで全く動けなかった護の前に会長が歩み寄る。
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