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針の様な言葉で心臓をつついてくる。
「もしかして、怒ってる?」
「別にぃ、人とのコミュニケーションがまともにできない挙動不審な人の手のひらで転がされていたからといって私が怒る理由何てこれっぽっちもないのですよぉ。」
「あぁ、うん。」
大変ご立腹なのは分かった。
口には出さず心のなかで呟く護。
「あはは、で、でもここでこうして話し出来たのは何かの………その、えっと縁ってことで俺は星見 護っていいます。」
若干上擦った声で自己紹介。
しかも、何故か反射的に手を前に出してしまった護。
体温が急上昇中。
しかし、そんな護のことは知らず。
護の手を両手で包み
「サーシャ・エリオなのですよぉ。」
サーシャは、微笑みながら自己紹介した。
「サーシャ・エリオ………ってことは外国人なのか?」
「ん~、ガイコクジン?と言うのは、どの種族か?ってことなのですかぁ?」
どの種族?何か面白い言い回しをするな、と護は思った。
「まぁ、そうだと思うよ。」
「なら、違うのですよぉ。私は、れっきとした人間なのですよぉ。」
なにやら、会話がいまいちかみ合わない。
「ん~と、人間なのは見ればわかるよ。うん。」
それじゃ、出身はどこ?と質問を変えてみる。
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