01:始まりを告げる流星

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と、また目を覗き込んでくる彼女。 「全く、質問の意図が読めないのですよぉ?」 「あ、あぁ、ごめん。さっきまで日本にいたはずなのに気付いたらこんな森にいてさ、俺自身頭の整理が出来てないって言うか………整理が出来ないって言うか。」 説明が難しくはっきりしない護。 「ん~。護の故郷はどの辺りですかぁ?」 そう言って、近くにあった枝で地面に何かを書き始めた彼女。 「えっと、サーシャ?何これ?」 「何って、この世界の地図なのですよぉ。」 地図の中心に大陸がありそれを囲む様に四つの大陸がある。 中心の大陸は他と比べると小さく 逆に、東に書かれた大陸陸は一番大きいことが伺える。 しかし、そんなことより重大な事に護は気付かされた。 「俺の知っている世界地図と違う。」 もしかして、俺は国外ではなく星の外まで来てしまったのか? 護は頭を抱えるしかなかった。 「護は、星霊を知っていますかぁ?」 「精霊ってあの妖精とか幽霊みたいな類いのやつ?」 「その精霊ではないのです。星の霊と書いて"星霊"なのですよぉ。」 星霊?はて、なんだろう。 「星霊とは、この星から漏れだした意思を持つ力の塊なのです。」 「意思を持つ力の塊………」 「そうなのです。そして、この世界に存在する万物に欠かせない星の加護なのですよぉ。」 力の塊?星の加護? 護は蟀谷を押さえた。
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